ケリー伊藤が指導するインターネット上の英語学習
あなたの英語のどこが違うかを答えてくれるのがPecsの通信添削コースです。
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KEL通学コース
理論の順序を明確に 「事実」と「感想」を分ける 一般動詞を使う 関係代名詞を避ける
余計な語は使わない 英語的表現を身につけよう
日本語では、1つの文にいろいろな情報を詰め込んでいても、かえって単純な文よりはむしろ名文であるように思われています。それはそれで日本語の特徴としてよいと思いますが、英語で簡潔に物事を述べる場合は、1つの文には1種類の情報だけを入れるようにしてください。
日本語では接続詞を使って続けることができるような、2つの異なったあるいは独立した内容は、英語では1つ1つの文として独立させてピリオドで分けて順番に述べるしかありません。異なった内容と言えば、ある事実とそれに対するコメントも、英語的に見れば異なる視点の問題なので、日本語のように一緒にすることは避けてください。私がよく引き合いに出す次の文で、私の言わんとするところをくみ取ってください。

Jane is a beautiful music teacher.

これは文法的には少しも誤りではありませんが、英語の感覚で見ると2種類の情報が入っています。
"beautiful" という形容詞はこの文を述べている人の気持ち("comment")であるのに対して、"music" は事実("fact")ですね。
このような内容の時、英語が母語の人間ならまず、  

June is a music teacher. または、Jane teaches music.  

などと事実を述べてから、  

She is beautiful. あるいは、 She is lovely.  
と感想を述べるはずです。

◆例題3
故郷の池や川は昔と少しも変わっていないのに、何となく貧弱な印象を与えるのは、一体どいうわけだろう。

×Why on earth do the ponds and rivers in our home town seen unimpressive to us, even though they have not changed at all?

例文を見てみましょう。日本語では自然な文章でも、それをそのまま英語にすると大変不自然な文になってしまうことがよくあります。これもよい例です。
英語のロジックでは「少しも変わっていない」と言っていながら、「貧弱な印象」というのはまったく妙な話になってしまいます。

  • 英語感覚で見てみましょう。
    英語のロジックでは「変わっていない」の反対は「変わっている」→「違っている」ということです。「貧弱な印象」と言うと、その先の「自分の気持ち」に言及することになってしまいます。また、"why on earth 〜" は非常に強い言葉ですので、ここで使う必要はないでしょう。
  • 日本語のアイディアを表現しましょう。
    この日本文は、「故郷の池や川」は「変わっていない」が、「自分」にとっては「変わって見える」ということなのでしょう。
    それならば、まずは、「変わっていない」という事実を言わなくてはなりません。それから自分の感想を続ければいいのです。

○The ponds and rivers in our home town have not changed at all. But I'm wondering why they look different to me.

◆例題4
電話が現代生活に欠くことのできないものであることは否定できない。
×There is no denying that the telephone is indispensable to modern life.
  • 英語感覚で見てみましょう。
    「現代生活」を "modern life" としていますが、「生活」と言いたいのであれば "modern living" のほうが適切です。
    また、会話で "there is 〜ing" の文型は普通は使いません。この場合は、"You cannot 〜" と言う方がより自然です。
    そしてまた、事実は事実として先に述べて、それからそのことに対する意見を述べるというように、2文に分けるほうがより自然な英語になります。たとえば "It is impossible to do so." というような文も、"It's very tough. I cannot do that." と言うほうがより自然になるということです。

○The telephone is indispensable to modern living. You cannot deny that.